アブダビ・ドバイから週末旅行 ムサンダム半島ハサブで ダイビング
・ムサンダム半島はマスカットのあるオマーンの本土とは繋がっておらず間に UAE が入っています。中東のフィヨルドと呼ばれる地形と綺麗な海で、 アブダビやドバイに住んでいる人にとっては人気の観光スポットです。
今回は、週末を利用してダイビングに行ってきました。
ムサンダム半島には二つの地域があり、一つは今回行ったハサブ。もう一つはディバ(Dibba)と呼ばれるところです。
ディバとハサブの間には山があり、軍用地のため立入ができず、二つの地域を行き来することはできません。ディバと呼ばれる地域は、オマーン・シャルジャ・フジャイラ(シャルジャとフジャイラはUAEの首長国)にまたがっていて、 UAEの居住ビザ所持者は、オマーン側(Dibba Oman)に入るのにビザが不要です。その代わり、宿やアクティビティなどを事前に予約して、宿経由で特別滞在書を発行してもらう必要があります。
ビザ料金が不要なので、アブダビのダイビングサービスは春頃になると、月に2回ぐらいツアーを企画しています。
ディバについては、また別の記事を書く予定です。
ディバも良かったのですが、ハサブを調べると、よりフィヨルドらしい景色と透明度の高い海、ドルフィンウォッチングやシュノーケリングなどが紹介されていて、こちらのダイビングも良さそうと気になっていました。
結果的には、選んだダイビングサービスのおかげもあり、次来るのであればディバよりハサブ!
フィヨルドの中で潜るので海も穏やか、準備なども急かされずのんびりでした。ディバは港からポイントまで 、スピードボートで一時間弱かかりましたが、こちらはそんなにスピードも出さずにすぐ到着。
また、今回お願いしたサービスは機材のセッティングもしてくれて、海外スパルタダイビングになれていた私たちにとっては楽チンでした。
行き方
Dibba Omanとは違い、入国にはビザが必要です。2018年4月現在日本人は国境で取得可能。最近 E ビザが始まり、オンラインで申請してから行くと早いようです。
観光ビザは一人20OMR、湾岸諸国の居住ビザを持っている人はGCCレジデンスビザが取れるので5OMRです。
今回は木曜夜にアブダビを出発し、二泊三日の滞在です。
グーグルマップだとアブダビから5時間ですが、途中のドバイが木曜夜で混んでいたこと(UAE は金土が週末)、国境で若干時間がかかりトータル6時間半でした。
ドバイから、 UAE の国境沿いの首長国ラスアルハイマまでは311か611の高速道路がおすすめです。311沿いはチャイナモールと言う巨大中華モール、611沿いはドラゴンマートというこれまた巨大な中華モールがあります。311よりは611の方が車が少ないです。
国境を超える車は湾岸諸国の国籍の人が多いので、そのままゲートに進む車がほとんどです。が、私たちは車を停めて建物の中に入り、出国手続きが必要です。車の登録証も必要なので忘れずに。手続き後にもらう小さな紙は、 UAE 側出口で渡します。
UAE側の建物で出国手続きを終えたらゲートを通り、オマーン側へ。こちらでも車を停め、まずは右側の建物でオマーン国内の車両保険を購入します。私たちの車は2日分で80Dhsでした。
保険を購入したら、左側の建物へ。受付でビザの申請用紙をもらい、必要事項を記入します。申請用紙と先ほど購入した保険の紙を提出し、ビザ料金を払います。ここでも小さな紙をもらいます。入国ゲートを過ぎ、税関ゲートで車のチェックがあります。ここで先ほどもらった小さな紙を渡します。指示の通り窓を開け、トランクの確認をされたら終わりです。
出国するときも、直接ゲートには向かわず車を停めて、建物の中に入って手続きが必要です。
国境からハサブまでは海沿いのぐねぐね道です。1時間ぐらいで到着します。
小さな町なのでハサブの港から空港のあるエリアまで車で10分ぐらいで移動できます。
ホテルについて
ハサブに限らずオマーンの宿は結構高いです。安宿が、ない…
Atana Khasab Resortというホテルが街の入り口にあり、リゾートホテルがいいならここです。グルーポンで安いオファーが出ていたりするので、泊まりたければ要チェック。
他には、Diwan Al Amirホテル(Musandam Discovery Divingのすぐ近く、ダウ船クルーズ会社も周りに多い)、Khasab Hotelなどが安めです。
ダウ船クルーズのツアー会社がゲストハウスなどを持っていることもありますが、ツアーに申し込まないと宿泊はできないようです。今回は、ダイビングサービスのショップ兼シェアハウスに泊めてもらうことになりました。
食事について
朝ごはんなどは、中東にたくさん店舗のあるインド系スーパーのルル(LuLu)があるので、何でも揃います。アラブらしく、カラック(アラブチャイ)のお店も至る所にあるので、そこで朝ごはんを食べることも。オマーンのパンは、クレーブみたいです。
ちなみに、アブダビより物価が断然安いので、ついついルルで色々買ってしまいました。
レストランはルルの中にある telegraph Island cafe、New Souq AreaにあるAl Shamaliah Grillがおすすめとのこと。Al Shamaliah Grillはメニューだけ見てきましたが、ミックスグリルが2OMRと破格!
ダイビングについて
ムサンダム半島でのダイビングと言えば、ディバオマーンでのダイビングが有名。が、ハサブの写真を見るととんでもなく透明度のたかいところでシュノーケルをしている!ということで、ダイビングも透明度が期待できるかなと思い、潜ってみることにしました。
ハサブには、ダイビングサービスが2軒あります。Ras Musandam Diversと、Musandam Discovery Divingです。
口コミはどちらも好評。Ras Musandamのほうが絶賛コメントが多いのと、オーナーの家に泊まれたというコメントがあり、気になってました。
・Ras Musandam Divers
https://www.rasmusandamdiver.com/
メールは届いていないことがあるので、返事がその日になければ、Whats AppかFacebookでメッセージを送ってみてください。
9時集合、9時半出発
2ダイブ 器具レンタル込み 39OMR
追加1ダイブ 10OMR
・Musandam Discovery Diving
http://musandam-discovery-diving.com/
8時集合8時半出発
2ダイブ 器具レンタル込み48OMR 器具なし38OMR
ナイトダイブ 器具込み38OMR 器具なし28OMR
シュノーケラー 10OMR
安いし評判もいい、Ras Musandam Diversにお願いしました。
空港近くの住宅街の中にある一軒家なので、空港の前で待ち合わせするのがいいと思います。
ホテルも探してもらったのですが、イースター休暇のため混んでおり、ショップ兼オーナー自宅兼シェアハウスに泊めていただくことになりました。
ハサブで働いている人に部屋を貸していて、個室が空いていれば個室を貸してもらえるようです。今回は個室がいっぱいでしたが、5つベッドのあるシェアルームは空いていたので、 そこを私たち専用で使わせてもらえました。どうやら、普段はダイブマスターのトレーニング中のスタッフが寝泊まりしているようです。
一泊一人10リアル、二人で2泊で40リアルです。
トイレとシャワーも専用で、お湯の温度も水量も十分で綺麗でした。冷蔵庫もあり。エアコンもパナソニックでよく効きます。掛け布団のシーツはないので気になる人は持って行った方がいいかも。朝ごはんはつきません。大きなキッチンが自由に使えます。ちょうど宿泊した日は、みんなでBBQをするとのことで、混ぜてもらいました。
翌朝9時集合で、1時半についてもゆっくりできたのはありがたい・・・
部屋の隣にあるリビングで、書類にサイン。もう一人ドバイから日帰りで参加する人がいるということで、その人を待ちつつウェットやフィンのサイズ合わせ。綺麗な涼しい家の中で試着ができるのはいいです。
ドバイからきたおじさんが到着したら、荷物を持ってオーナーの車で港へ。港はダウクルーズの出る方とは反対です。
ダウクルーズをする方は波も荒く、透明度もあんまり良くないそうで、こちらのがダイビングには向いているそう。確かに翌日ダウクルーズでシュノーケリングをしましたが、魚もあんまりないし、あちらはダイビングには不向きだなと思いました。
15分程走り、四駆でないと乗り越えれないような山を登り、越えすると綺麗なフィヨルドの地形が!!
ボートはトイレはありませんが、オーナーが自ら設計しただけあって、スペースが広く取られており、頭上のに荷物置き場やタンク置き場も使いやすく、快適でした。
ダイビングスポットはフィヨルドの中なので波もあまりなく、流れもありません。透明度も、ポイントや深度によっては赤藻がたくさんでしたが、全体的にはかなりよく、浅いところはサンゴが素晴らしく、魚も大量にいて大満足のダイビングでした。
セッティングも、サービスの人がやってくれて、まるで日本のダイビングのよう・・・
途中で、昔人が住んでいて今は誰もいない村近くのポイントで潜ったのですが、上陸できて楽しかったです。どうやらローカルの人が来て、今でもバーベキューをしたりしているようでした。
ウェットを脱いだ時に一緒に渡した自分のラッシュやセーフティーフロートなども、ショップの人がきれいに洗って干しておいてくれました。
ダウクルーズ&マウンテンサファリ
ダイビング以外のアクティビティですが、マウンテンサファリを検討していました。
ただ、二人なので車を貸し切ると少なくとも50OMRはかかること、自分の車で行くにはエクストレイルではおそらく厳しいとのこと、無事戻って来れてもその後アブダビまで5時間かけて帰るので車にトラブルがあってはいけないので、やめておいた方がいいということで今回は断念しました。昔の人が書いた古い壁画や化石など、ガイドがいないとなかなか見つけられないようです。
ということで、マウンテンサファリはまた次回・・・ということにし、 ハサブで一番の目玉のダウ船クルーズに行くことに。
半日クルーズを希望していたのですが、オーナーが電話してくれたお店は2件とも半日クルーズは催行していないということで、家に帰るのが遅くはなってしまいますが1日クルーズに決定。クルーズ料金はだいたい18~20OMRのようですが、オーナーのおかげでかなりディスカウントしてもらいました。アラブ人の交渉能力に頼るべし。
ツアー会社はMusandam Sea Adventure Travel & Tourismで、Full Day Dhow Cruise to Khor Shamというツアーです。
朝9時半集合、料金を払って会社の車について港まで行きます。
タオル、シュノーケル、マスク、フィンは貸してもらえますが、フィンは小さいサイズがあまりなかったので、自分で持って行った小さなシュノーケル用品が活躍しました。
他のツアー会社の船と比べても大きい船だったので(2階建)あまり揺れません。今も人が暮らしている漁村を沖から見学し、テレグラフアイランドの横を通りイルカを探します。この辺りに40頭ぐらいは生息しているので、ほぼ100%見ることができるそうです。この日も、何度も見ることができました。
ランチの前後に、水のきれいなポイントでシュノーケルをすることができます。透明度は結構高いのですが、あまり魚はおらず…午前中のポイントは、浅瀬に行けばウニも魚もいて観察が楽しかったのですが、午後のポイントはあまり魚もいなくて早々に戻ってしまいました。
ランチはインド風の野菜煮込みとお米、アラブパンにフムス、サラダというメニューでした。ちなみにミントティーやお水、ソフトドリンクは航海中何度もサーブしてくれます。
寝転びながら風を浴びてのクルーズで、のんびりするには良かったです。